「心がヒリヒリするような切ないストーリーで泣きたいっ!」
「ドキドキのサスペンスが読みたい!」
「深く暗い世界感に堕ちてしまいたい…」
そんな気分のあなたに、今宵は市梨きみ先生の『心中するまで、待っててね。』をオススメしちゃいます♡
\個人的『心中するまで、待っててね。』評価‼/
\『心中するまで、待っててね。』はこんな方にオススメ‼/
- 暗い鬱展開の世界観に惹き込まれたい!
- 深くて重い愛に溺れたい♡
- どんな展開も受け入れる準備は出来てます!
大好きだったお兄ちゃんが、ある日、小さくなって現れた⁉
という、一見ファンタジーのようなあらすじなのですが…
タイトルでお気づきの方もいるでしょう、こちら、とても痛々しい内容となっております…
上巻はハートフルなのにどこか怪しい雰囲気漂う謎かけ編。
そして下巻は、その真実が明らかになっていく回答編となっています!
「歪んだ愛情で心を抉って欲しい!」という時にピッタリなメリバBL漫画です♡
『心中するまで、待っててね。』情報♡
作品名 | 心中するまで、待っててね。 |
作者 | 市梨きみ |
ジャンル | メリバ・鬱展開 ミステリー・サスペンス |
発売日 | 2019年10月10日 |
価格 | 757円 |
巻数 | 上下巻完結 |
『心中するまで、待っててね。』カップリング
『心中するまで、待っててね。』あらすじ
『心中するまで、待っててね。』上巻のあらすじ
大好きだった近所のお兄ちゃんが、“成長しない”体で戻ってきた!?
お人よしで皆に愛される福太は、子供の頃の記憶が一部欠けている。
それは憧れていた葵兄ちゃんの記憶。
得体の知れない喪失感を抱えた福太の前に、葵兄ちゃんが昔と変わらない姿のまま現れて――!?
失った記憶。それは思い出してはいけない過去。連載時から賛否両論! ハートフル不穏BL、謎かけ編。
引用元:コミックシーモア
『心中するまで、待っててね。』下巻のあらすじ
ずっと二人でいられることが、一番のハッピーエンド。
引用元:コミックシーモア
年齢「不」相応の幼い体で、引っ越しを嫌がる葵兄ちゃん。
見て見ぬフリをしていた違和感は、閉じ込めていた福太の記憶が蘇るとき一つの正解を導いていく…。
誰もが見放したのに、たった一人だけが見つけてくれた。究極の純愛、衝撃のクライマックス。
『心中するまで、待っててね。』を電子書籍で読むなら…
『心中するまで、待っててね。』を紙で読むなら…
『心中するまで、待っててね。』はこんな作品♡
『心中するまで、待っててね。』ってどんな作品?と、気になっているあなた!
実際に『心中するまで、待っててね。』を読んだ私が、個人的解釈を交えながらストーリーをご紹介しちゃいます♪
※ここからはネタバレありで『心中するまで、待っててね。』を紹介していくので、ネタバレNGの方はご注意を‼
幼い頃の記憶
困っている人を見過ごせない、「誰にでも優しい」福太。
しかし、そんな福太も誰かに恨まれているようで、度々、玄関ドアに落書きをされたりと嫌がらせを受けていたのです。
そんなある日、仕事から帰ると、玄関の前に幼い頃よく遊んでいた葵兄ちゃんが…
葵兄ちゃんとの再会に喜ぶ福太ですが、あんなに大好きだったのに、今までその存在を忘れていて…
さらに、大人であるはずの葵兄ちゃんは、なんとあの頃の姿のまま!
「突然小さくなった」と言う葵兄ちゃんと、一緒に暮らし始め、あの頃のような楽しい日々を送る福太ですが…
徐々に、葵兄ちゃんへの想いが、憧れや友情ではないと感じ始めて…⁉
それはパンドラの箱の中に
葵兄ちゃんと愛し合える日々に、これまでにない幸せを感じる福太。
それなのに、「また」離ればなれになってしまいそうで…
不安に駆られた福太は仕事を辞め、葵兄ちゃんとふたりきりで、部屋に籠るようになります。
そんな福太を見かねた葵兄ちゃんは、福太を外へ連れ出し…
福太へ想いと、あることを告げて、再び姿を消してしまうのでした。
最愛の葵兄ちゃんが消え、全ての記憶を思い出した福太は…⁉
『心中するまで、待っててね。』の見どころ・注目のシーン♡
『心中するまで、待っててね。』の内容をご紹介したあとは、個人的に「ここに注目!」といった見どころや、印象的だったシーンを語っちゃいます♡
※ここからは『心中するまで、待っててね。』のネタバレも含んでいるので、ネタバレNGの方はご注意を‼
「良い人」の正体は…
困っている人を放っておけない、お人好しの福太ですが…
それは自分にとっての「特別」が分からなかったからなんです!
誰かと付き合うことがあっても、それは相手から告白され、流されて付き合っていた福太。
別れは決まって、「誰にでも優しい」「他に好きな人がいるでしょ」と言われ、フラれていたんです。
福太自身は「みんな平等に好き」と思っていたようですが…
実際は、幼い頃から、福太の特別は葵兄ちゃんだけだったから。
だからこそ、葵兄ちゃんへの自分の想いに気づいた後は、異常なほどの執着愛を溢れさせちゃうんです!
葵兄ちゃんとの別れが切なすぎる…
葵兄ちゃんへの想いを拗らせて、引きこもりになっていく福太…
そんな福太を見かねて、葵兄ちゃんは自分がすでに死んでいることを告白!
複雑な家庭環境だった葵兄ちゃんは、福太と過ごすことで、初めて愛を知ったのですが…
「福太には、福太を大切にしてくれる人が他にもいるから…」
幽霊である自分とは、ずっと一緒にはいられないと、別れを告げるんです。
「幽霊でもいい、離れたくない」と言う福太の手にキスをして、消えていく葵兄ちゃん。
その儚い笑顔と、福太の悲痛な叫びに、ページをめくる手が止まってしまいました…
記憶を取り戻した後の狂気に震える…
『心中するまで、待っててね。』についてご紹介してきましたが…
ここまでだと、「好きだった人が幽霊になって現れた」的なハートフルストーリーに思えますよね?
しかし、大事なのはここからなんです!
今作で特に印象に残ったシーンは…
「葵兄ちゃんを殺した犯人を追い詰める福太」です!
幽霊になって福太の前に現れた葵兄ちゃんですが、その死因はある人に殺されたからなんです!
福太がその犯人に気づき、事実を知るため犯人の元を訪れるのですが…
その時の表情が、忘れられません!
それまでも、突然ヒステリーを起こすことはあったのですが、この時はその比じゃなくて…
ここから怒涛の狂気が襲ってくるので、覚悟して読んでくださいね…
『心中するまで、待っててね。』の感想♡
『心中するまで、待っててね。』についてたくさん語っていきましたが、いかがでしたか??
謎かけ編である上巻から、布石はたくさんあって…
「たぶんこういう流れかな」という気づきはあったのですが、下巻を読み終わったあと、何とも言えない感情に混乱しました…
別れの際、葵兄ちゃん的には「自分を忘れて前を向いて欲しい」って想いもあったんじゃないかなって感じたのですが…
福太に見つけてもらえた時の表情や、最後にふたりで向かい合ったときの表情を見ると、ここまで愛してくれて嬉しいんだろうな、とも感じたので、これがふたりにとっての幸せなんだと信じたいです。
フィクションではありますが、葵兄ちゃんの身に起こったことは、現実でもあり得る流れですよね…
改めて、大人の何気ない言動で、子どもは深く傷ついてしまうってことを思い知らされました…
「『心中するまで、待っててね。』面白そう!読んでみたい!」と思っていただけたら嬉しいです♡
「私はこのシーンが好き!」「ココに胸キュンしちゃった♡」という、みなさんの推しポイントがあれば、是非コメントなどで教えてください♡
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